梅仕事
山椒仕事から数週間後に梅仕事をしました。
梅干しって、実は犬も適量なら食べる事ができるのを知っていますか?(青梅と種は危険なので、絶対与えないで下さい。)ドックフードには塩分が入っていてあまり必要ではありませんが、手作り食の場合なら少し取り入れるのもいいですね。
今回そんな使い方も出来る様に、無添加で体に優しめな減塩梅にトライしてみました。
初めての梅干し作りは塩分18%の昔ながらの超酸っぱい梅干し。はちみつ梅を好む我が家の住人からは酸っぱすぎて殺人梅という名を付けられた梅(笑)
去年はピンク岩塩の8%で成功したので、今回は贅沢に完全天日干しの塩で6%に挑戦です。塩もできれば完全にお日様の力で作った物の方がミネラル豊富で減塩を気にしている方にも必要とされている成分をちゃんと取り入れる事が出来ると言われています。ただ、保存期間は環境によってはもちが悪くなるかもしれないので、使い切れそうな量で作るのがオススメです。残った梅は梅シロップや梅酒に使えるので少量で分けても大丈夫です
さて、買ってきた青梅を少し放置して熟成させ黄色く色が変わった梅で梅干しと梅酒作りを開始。
熟してくると桃のようないい香りが漂ってきます。そのまま食べられないのが不思議な程です。
では、梅干しの作り方を紹介します。今回は私の作り方なので、昔ながらの梅干し作りの方法が気になる方は検索してみて下さいね
梅干しの効能
- 抗酸化作用
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梅に含まれる梅ポリフェノールには、抗酸化作用があります。老化やガンの予防効果が期待されます。
- 血流改善
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高血圧や動脈硬化の改善や予防に役立ちます。
- 疲労回復
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クエン酸が多く含まれ、疲労回復の効果があります。
梅干しの作り方
材料
- 青梅
- 塩
- 焼酎(ホワイトリカー・パストリーゼ etc)
- ジップロック
塩の量は、梅の重さを測ってお好みの塩分量を計算して下さい。
梅の重さ(g)×塩の割合(%)=塩の重量(g)
梅を洗う。
梅を傷つけない程度に優しく洗う。
梅のヘタとり。
梅の窪んだ部分についているヘタを、竹串などでとる。なかなか取れない場合はもう取れている可能性大です。
熱湯消毒をする。
たっぷりめに沸かしたお湯を、ボウルなどに入れた梅にかけ約20秒程全体に渡るように。
追熟と消毒効果と、柔らかい梅干しになります。※浸しすぎ注意!
この時点で梅が追熟され変色して不安になるかと思いますが、変色する物なので大丈夫です。最初から気になる程変色してしまっているものは取り除いて下さいね。
梅の水分をしっかり拭く。
梅仕事の大事なポイント!梅をカビさせないように、ここでしっかりと水分を綺麗な布巾やキッチンペーパーで拭きます。ヘタを取った窪み部分もしっかりと。ただ、熱湯をかけた場合のメリットとして、すぐに梅も乾くので今回はそこまで神経質にならなくてもOKです。
塩をまぶす。
乾いた梅の入ったボウルに、焼酎を霧吹きなどで軽く吹きかけて塩が満遍なくまとわりつくようにします。面倒なら霧吹きしなくてもそのまま焼酎を入れても問題ありません。そして塩を入れて混ぜます。(アルコールが苦手な方はお酢でも)
ジップロックに入れる
ジップロックの中を、焼酎やアルコール消毒などで消毒します。気になる方は拭き取ってもOK。
その中に先ほどの塩を絡ませた梅を入れます。全体を平らにして封をしたら、ストローで空気を抜いて密封させて下さい。この時口の中にアルコールが入るので要注意です。しなくても出来るだけ空気を抜いたらOK!梅酢がもれるのでジップロック2枚重の下にトレイなどを敷いて下さい。涼しい場所に置いて、朝晩や1日に2回程上下を返します。2〜3日程度すると梅酢が上がってきます。
赤梅干しにしたい場合は梅酢が上がりきったら、赤紫蘇を入れるのですが今回はシンプルな白干しです。ここで一度梅仕事休憩に入ります。
土用干しをする
塩漬けして梅酢がよく上がり、梅雨が明けて夏の土用入りが来たら、ジップロックから梅を取り出してザルなどに並べます。袋に残った梅酢はボウルなどに入れて、1日目だけは殺菌のために梅と一緒に干しましょう。
日中のうちに一度上下を返します、そして夕方には取り込みます。ここでもう一度梅酢に漬けてもOKです(漬けると柔らかい実になります)私は梅酢の戻さずにそのままの状態で干しています。
3日くらい同じように上下繰り返して干します。ただし、太陽の強さなどで干しすぎるとカピカピになってしまうので気をつけて下さい。
好みの出来上がりに近づけば完成です。大体元の梅の重さの半分になっていればOKとされています。残った梅酢は料理にも使えますし、来年の梅作りの際に梅酢を足しての利用もできます。
完成
これで、梅干し作りは完了です。もう食べる事も可能ですが、美味しいと感じる食べ頃は、天日干ししてから3ヶ月から1年後。梅の実と塩がしっかりと馴染み、梅干しらしい風味を感じることができます。 干したては実と塩がまだしっかり馴染んでない状態なので、果肉感があり、しょっぱさも強く感じられます。違いを知るために一つ味見してみてもいいですね。
塩分濃度が低い梅干しにした場合は冷蔵庫保存がオススメです。
残りの梅は、梅シロップと梅酒にしました。梅シロップは2〜3週間ほどで出来上がり、好きな人も多いのでお裾分けしました。
梅のいい匂いがするね
生の青梅の種や果実には「アミグダリン」などの毒素が含まれています。大量摂取すると、中毒を起こし呼吸困難や嘔吐などの症状が出ます。しかし、この毒素は子供で約100個程の青梅を大量に食べた場合です。それよりも種の方が要注意!喉や腸に詰まった場合には腸閉塞になり命に関わります。特に小型犬が万が一飲み込んだ場合は様子を見る前に病院に行って下さい。
梅仕事をする際には、愛犬が口にしないように気をつけて下さいね