環境エンリッチメント
こんにちは!わんわん担当です。いきなりですが、皆さんは環境エンリッチメントという言葉をご存知でしょうか?最近では愛犬に取り入れている飼い主の方も多いんではないでしょうか?
環境エンリッチメント( 英: environmental enrichment )とは、飼育動物の正常な行動の多様性を引き出し、異常行動を減らして、動物の福祉と健康を改善するために、飼育環境に対して行われる工夫を指すもの。飼育動物の福祉を向上させるもっとも強力な手段の1つ。
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そんなエンリッチメント、実際には動物園や水族館で皆様も一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?自然に近い形に模した木のアスレチックを設置したり、氷の中に餌を入れてわざと食べにくいようにしたり。様々なエンリッチメントがあるのですが、5つの分類に分けることができます。
- 採食エンリッチメント
野生に近い採食行動を再現。 - 社会的エンリッチメント
他の動物と接触したり、動物本来の社会性を再現。 - 認知エンリッチメント
動物自身で思考し知性を刺激する為の、複雑な装置やおもちゃなど。 - 感覚エンリッチメント
音や匂い、見た目などの五感に刺激をあたえる。 - 空間エンリッチメント
本能を引き出す行動に配慮した空間づくり。
今回はこの中から、簡単に取り入れやすい採食エンリッチメントを紹介しようと思います。
犬の採食エンリッチメント
野生動物は、活動時間の大半を採食行動に費やしています。けれども、飼育下の犬達は、食べ物を苦労せずに手に入れることができるため、採食時間が短く、頭を使ったり食べるまでの行動も少なくなります。飼い主からすると、すぐに食べられるという環境は優しさに思うかもしれません。
しかし、探したり頭を使って考えたり一見ストレスに感じるようなことが、本来の採食行動に近く愛犬達にとっては楽しく感じストレス解消になります。まず簡単なエンリッチメントから始めてみませんか?
いろんな採食エンリッチメント
- ノーズワーク用のおもちゃに食べ物を隠す。
- 床や庭などに、フードやおやつをばら撒いてあげる。
- タオルや箱など物を使って隙間などに食べ物を隠す。
- いつもと違うフードに変える。カリカリならウェットや手作りにして変化を。
このように、採食エンリッチだけでもいろんな変化や刺激をあげることが出来ます。
ノーズワークマットなど、自分で作る事もできますよ!
早食いの子には、エンリッチメントを活用して食べさせるのもいいですね。(例:フードをふやかしてコングに詰めたり。)
エンリッチメントの効果には、ストレスの減少、心理的に強い犬にする、将来のトレーニング性能upなど沢山ありますが、行う時に気をつけるといいポイントがあります。毎回同じことを繰り返してしまうと慣れてしまうので、種類を変えてあげたりと変化をつけてあげるとより効果的です。
ノーズワークやエンリッチメントを行うときは、必ず飼い主の目の届くところで、多頭飼いの場合は喧嘩しないように別の場所で行うなどしっかりと愛犬達の行動を観察しながら行って下さい。
エンリッチメントをしている愛犬をよく観察すると、何を考えているのか?何が苦手で何が得意なのか新しい発見があるかもしれませんよ
苦戦している時は手伝ってあげたり、達成したらうんと褒めてあげて下さいね。