キャンピングカーは新車と中古車どっちを買うのが正解?選び方を解説
キャンピングカーは、新車と中古車では2倍以上金額が異なることがあります。
そのため、キャンピングカーの購入をするときに、新車を買うのか中古車を買うのかで悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
本記事では、新車と中古車のメリットやデメリットを比較していきます。
中古車を選ぶときのポイントもあわせてお伝えしますので、自分に合ったキャンピングカー選びの参考にしてくださいね。
キャンピングカー 新車と中古車の値段を比較
まずは、新車と中古車の価格がどれくらい違うのかを比較してみましょう。
装備やベース車によって価格は変わってきますが、以下の表の金額が目安になります。
新車 | 中古車 | |
---|---|---|
軽キャンパー | 300万円前後 | 100〜200万円 |
バンコン | 400〜800万円 | 150〜400万円 |
キャブコン | 600〜1,000万円 | 200〜500万円 |
バスコン | 900〜2,000万円以上 | 300〜800万円 |
中古車は、安ければ普通車と同じくらいの価格で購入できるという魅力があります。
とはいえ、キャンピングカー選びで大切なのは価格だけではありません。
価格と装備内容の両方に納得がいくものを選ぶようにしてください。
キャンピングカー 新車と中古車のメリットを比較
まずは、新車と中古車のメリットについてそれぞれ比較していきましょう。
新車のキャンピングカーのメリット
新車のキャンピングカーを購入するメリットは4つあります。
- 装備や車両が最新
- 好みのオプションがつけられる
- 故障しにくく、万が一の場合はアフターケアが受けられる
- 長期間利用できる
キャンピングカーを新車で購入するメリットは、何よりも最新のキャンピングカーに乗れる点です。
機能性や走行性などは、もちろん中古車よりも勝っています。
また、購入時に自分の好きなオプションがつけられるのも大きな特徴です。
キャンピングカーのオプションには、カセットトイレや自動ベッドなどといった後付けが難しいものも多く、中古車だと自分好みにカスタマイズできないこともあります。
また、新車は故障の可能性が低いです。
故障してしまった場合も、ビルダーやメーカー保証が受けられるため、安心して乗ることができます。
寿命も長く、10万km以上は問題なく走れるでしょう。
充実したサポートを受けながら長期間使用できるのが、新車のメリットです。
中古のキャンピングカーのメリット
中古のキャンピングカーを購入するメリット以下の4つです。
- 初期費用が安く済む
- 購入後、すぐに納車される
- 古いモデルのキャンピングカーが買える
- 気軽に使える
中古のキャンピングカーを購入する際は、新車に比べ初期費用が非常に安く済みます。
新車の場合、車両価格にオプションを追加していくため、思ったよりも高額になってしまうケースが多いです。
一方で、中古車の場合はオプション込みの価格なので、提示価格以上のお金を払う必要がありません。
前オーナーがこだわりを持って乗っていた中古車の場合、価格以上の装備がされていることもあり、お得感があります。
中古車の場合、手続きが終わればすぐに納車される点もメリットと言えるでしょう。
実際、「すぐに乗りたいから」という理由で中古車を選ぶ人もいます。
車のモデルや年式にこだわる人であれば、既に生産が終了してしまった車に乗りたいと思うこともあるかもしれません。
現在、新車では販売されていないものも、中古車であれば購入することが可能です。
また、中古車は気軽に使用できます。
新車の場合、雨の日や泥道の中でキャンピングカーを走らせることに抵抗を感じる人もいると思います。
その結果、キャンピングカーを十分に活用できないこともあるでしょう。
しかし、中古車であればこのような心理的ハードルはぐっと下がります。
使い方を気にせず、存分にキャンピングカーを活用できるのも、中古車の魅力の一つですね。
キャンピングカー 新車と中古車のデメリットを比較
次に、新車と中古車のデメリットについて見ていきましょう。
新品のキャンピングカーのデメリット
新品のキャンピングカーを購入するデメリット以下の3つです。
- 初期費用が高額になる
- 製作に時間がかかり、納期まで時間がかかる
- イメージと完成品との間にギャップが生まれることがある
新車ということもあり、価格は非常に高めです。
さらに、カスタマイズ次第では大幅に予算をオーバーしてしまうことも少なくはありません。
自分に本当に必要な装備なのか、しっかりと考えてからカスタマイズしていく必要があります。
また、既に完成されたキャンピングカーの購入でない限りは、カスタマイズや製作に時間がかかってしまいます。
そのため、購入してもすぐに乗ることはできません。
せっかく納車されても、注文したときのイメージと完成品のイメージがかけ離れてしまっている場合もあります。
キャンピングカーのカスタマイズは、車体に穴を開けたり切ったりしてしまい、1度手を加えると元に戻せない場合も多いです。
納車されてから後悔することがないよう、発注時にしっかりとチェックしておく必要があります。
中古のキャンピングカーのデメリット
中古のキャンピングカーを購入するデメリット以下の3つです。
- 希望を満たすキャンピングカーを探すのに苦労する
- メンテナンス費や維持費が高額になる
- メーカーのサポートが受けられないことがある
中古車のキャンピングカーは、装備によっては自分好みにカスタマイズできないこともあります。
そのため、既に販売されている中古車の中で好みのものを見つける必要があります。
また、中古車ということもあり、使用年数や走行距離によっては修理やメンテナンスをする必要が出てきます。
購入金額よりも維持費の方が高くついてしまう場合もあるため、購入時は細部まで確認を行うようにしましょう。
万が一故障してしまった場合、古い車だとメーカーのサポートが終了してしまっている可能性もあります。
故障したのに部品が生産されていなくて修理ができない、ということも珍しくはありません。
こういった状況を防ぐためにも、購入時はメーカーのサポートの有無について調べておく必要があります。
中古のキャンピングカーを選ぶときのポイント
キャンピングカー選びの際に、「中古車だと欠陥や故障がありそうで怖い!」と感じている人も多いと思います。
そう感じている人向けに、中古車選びで失敗しないためのチェックポイントをいくつかご紹介していきます。
より状態の良いキャンピングカーを見分けるために参考にしてくださいね。
キャンピングカー専門店で購入する
中古車の購入は、キャンピングカー専門店がおすすめです。
普段、キャンピングカーを取り扱っていないお店だと、入庫後のメンテナンスや修理がされていない場合があるためです。
キャンピングカーの装備には普通のお店では扱えないものもあり、知識自体持っていないお店も多いです。
価格が低いからといって普通の中古車店で購入してしまうと、後から修理が必要な部分が出てくる可能性があります。
そうなると、修理費がかさんで予想以上にお金がかかってしまうことにもなりかねません。
中古のキャンピングカーを購入する際は、専門の知識を持ったお店で購入するようにしましょう。
内装の状態をチェック
内装を綺麗にしているオーナーは、エンジンオイルなど、他の部分にも気を使う傾向にあります。
家具や床、シートの状態を見れば、車がどう扱われてきたのかが判断できるのです。
中古車を見るときは、家具や床は傷ついていないか、シートにほつれがないかをよくチェックしておきましょう。
装備をチェック
次に、装備のチェックを行なっていきます。
FFヒーターや冷蔵庫などのキャンピングカー独自の装備がどれくらい付いているかを確認しましょう。
付いているオプションと価格で何台か中古車を比較すると、本当にお買い得な車かどうかがわかります。
雨漏りがないかをチェック
古い車の場合は、雨漏りの有無もチェックしておきましょう。
とくに換気ファン周りは雨漏りをしやすいので、シミになってないか確認します。
キャブコンの場合はボディとシェルを繋げているため、非常に雨漏りしやすいので注意が必要です。
シートやベッドマットにシミがある場合は、雨漏りがある車です。
また、隙間を埋めるためのコーキング剤が破れたり劣化したりしていないかをチェックします。
キャブコンの雨漏りは、骨組みを腐食してしまう可能性もあります。
シミがあるキャンピングカーは購入しないようにしましょう。
自分のニーズに合ったキャンピングカーを選ぼう
新車と中古車のメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
新車 | ・最新かつ好みの車に乗れる ・サポートが受けられて長期間使用可能 | ・初期費用が高く、すぐには乗れない ・イメージとのギャップが生まれることがある |
中古車 | ・初期費用が安く、すぐに乗れる ・こだわりの車に乗れて、気軽に使える | ・希望の車を見つけるまで時間がかかる ・維持費がかかり、故障したときのサポートが終了していることもある |
- キャンピングカーを自分好みにカスタマイズしたい
- 装備や車両が最新の車に乗りたい
- 同じ車に安心して長期間乗りたい
以上の人には、新車のキャンピングカーの購入をおすすめします。
- 初めてキャンピングカーを購入する
- 良いキャンピングカーがあったらすぐに乗りたい
- 時間はかかってもいいから、安くて好みの車をじっくり探したい
- 車種やモデルに強いこだわりがある
以上の人は、中古のキャンピングカーを購入しても良いかもしれません。
ご自身がキャンピングカーに求めるニーズが何なのかを整理できれば、どちらが向いているかが見えてくるはずです。
キャンピングカーは、価格次第では一生に一度の買い物になります。
買ってから後悔することがないように、専門家にも相談をしながら慎重に検討しましょう。